ジャケットスタイル をする時のジャケットはスーツをばらさないほうがいい。
野路洋服店 店主:野路純平です。こんにちは~~。
[ ジャケットスタイル の時のジャケット]
ジャケットスタイル をする時のジャケットは単品のジャケットを着て下さい。単品のジャケットというのは、ジャケット単品で売られているものです。そのジャケットと同じ生地でパンツも作られていて、カジュアルスーツとしても着れるし、ばらばら(ばらして)も着れるというセットアップ・スーツというものもありますが、それもOKです。
それらは分かりやすいですよね。
おススメしたくないのは、スーツのジャケットを単品ジャケットの様に使ってジャケットスタイルをすることです。
これ、すぐ分かります。
自然と違和感が出ていますので感じ取っちゃうんです。で、しっかり見てみると、間違いないって(笑)
これはスーツ用として選ばれた生地をスーツとして使っているので、そのジャケットはスーツ専用ジャケットなんです。そのジャケットはやっぱりスーツの雰囲気をもっています。
単品ジャケットにふさわしい生地というものがあります。その生地をスーツとしてパンツも作ったら着ないでしょ~、変でしょ~、ってなりますよ。
この単品ジャケットを同じ生地でパンツも作って着ますか?? それはそれでカッコイイですけれど、着ないでしょ~の部類じゃないですか?? そういう場合はセットアップ・スーツとして販売されてるはずです。
コットンスーツなど、スーツとしてもカジュアルな部類に入るものでしたら、ばらしてジャケット単品で着ても大丈夫なものもあります。
でも現実的に、スーツのジャケットを単品で使って無理やりジャケットスタイルをしている人はたくさん見かけます。 特によく見かけたのは、ジーパンにジャケットを合わせるスタイルがはやった時です。ビジネススーツのジャケットにジーパン。先の長い靴。
流行りに乗ってカッコつけているのに、カッコついてないという台無し例です。
ジャケットの着方のマナー「アンボタンマナー」というのもありますので、そこも大切です。これは絶対に知っておいて欲しい着方です(→スーツを着る時のアンボタンマナーって)
[パンツが先にダメになる]
現実的な問題として、こんなことがあると思います。
スーツとして買ったけれど、パンツだけ先にダメになってジャケットがもったいない。
ほとんどの場合、パンツが先にダメになります。テカリが出たり(学生服のように)、起毛している生地ですと起毛がなくなったりします。これはもうそういうもんです。摩擦が原因なのでパンツの方が圧倒的にダメージが大きいです。座ればお尻に全体重が掛かってきますし、座って荷物をモモの上に置けば太もも部分に摩擦が発生します。
摩擦を最小限に抑えるには、ずっと立ってるしかないでしょうね。
では、パンツがダメになったときにパンツだけ買えるのか。
既製服であればジャケット、パンツを別々に販売しているお店であれば可能でしょうが、数か月すれば在庫もなくなるので現実的には難しいです。
オーダーメイドで作ったものであれば生地さえ残っていれば可能です。
が、ですよ、例えば3か月毎日着用してパンツがダメになったとします。そこで新しくパンツだけを作ったとすると、ジャケットとパンツに3か月間の使用差ができます。生地のくたびれ感が違ってきますので、スーツとして着たときにその差はでます。
昔友人が春にジージャンとジーパンをセットで買い、夏場はジージャンは着ずにパンツだけ履いてました。秋になりまたお気に入りのセットアップで出かけようとしたら、上下で全然違うものになっていて腹から笑った記憶があります。彼は恥ずかしくて着てませんでした(笑)
デニムは色落ちが激しかったりするので、その差が凄くなっちゃうのですけれど。
なので、ジャケットだけが残り、生地やデザイン的に単品ジャケットとして使えなそうなものは、処分しましょう。
酷似していると判断した生地のパンツを探し出してきてスーツとして着ても、ばれてます。けっこうスグ分かります。言いにくいから言われていないだけだと考えてください。
酷似しているからこそ変なわけです(分かりますか??)。
[下取りキャンペーンを利用する]
処分するといっても、ゴミに出すのは何か忍びない。
分かりますよぉ~~~。
最近は安価なロードサイド量販店以外でもスーツの下取りキャンペーンみたいなのをしていたりします。ユナイテッドアローズのグリーンレーベルというファミリー向けブランドのお店でもやってました(期間限定ですけれど)。そういうところへ持っていくと、引き換えにクーポン券みたいなものをもらえるので、それを使ってお買い物を楽しむのもよいと思いますよ。 いろいろ条件はあるでしょうけれど。
[長持ちさせる方法]
生地はどうしても摩擦で劣化します。とくに高級素材ほどデリケートなので弱いです。シルクが混ざっていたりしてしなやかで、ぬめりがある生地はとても素敵ですが、そのような生地は貴族みたいな人達に向けて作られているような物です。それを働き者の日本人がビジネスで着ていたらダメになるのは早いです。
長持ちさせるにはローテーションを組むことです。登板(着用)は週1くらい。
そうすれば、しっかり生地を休ませることもできますので、1着を毎日着てダメになったら買い替えるという着方よりも経済的になります。毎日違うスーツを身にまとっていれば身だしなみに気を使っていることも周囲に伝わりますので、マメな人とかちゃんとした人と思われて評価は上々になること請け合いです。
清潔感がちゃいますよね。
[まとめ]
スーツはバラさずにスーツとしてだけ着ましょう。バレてますから。
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